IC乗車券の割引は使い物にならない
鉄道各社はIC乗車券の利用を促進しており、その一環として割引プログラムを提供している。ところが、きっぷタイプの回数券と比べて割引率が低く、乗客にとっては魅力を感じない。
Pitapa


多くの鉄道会社が導入しているのが「利用回数割引」であるが、その恩恵を受けるためには1か月間に11回以上利用しなければならない。もちろんこれは、同一運賃区間をである。しかも、割引対象になるのは11回目以降の利用だけである。

これが回数券ならば、有効期間は3か月だし、1回目の利用から割引を受けることができる。友人や家族とシェアすれば、1人で使い切る必要もない。

このように、圧倒的に通常の回数券の方がおトクなのである。だから、鉄道会社がICの利用を勧めても、乗客は紙の乗車券を使い続けるのである。

回数券の記録を電子化し、きっぷタイプよりも便利に
鉄道会社がIC化を進めたいのは、IC専用の改札機は価格が安いこと、券売機の設置数を減らせること、利用データを収集できることといったメリットがあるからだ。しかし、乗客にとってはスムーズに改札を通過できる以外にICカードを使うメリットがないため、依然としてICを利用しない人も多い。

そこで提案したいのが、ICカードに回数券の記録を載せることである。割引率や有効期限は従来のまま、データだけをICに登録するのである。

たとえば、2000円支払うことで、200円区間の回数券を11回分ICカードに記録する。そして、1回利用するごとに残り回数を減らしていくのである。

上手くすれば、乗り越し清算も便利にできるかもしれない。240円区間を乗車したときには、回数券の記録を1回分減らすとともに、チャージ金額を40円減らせばいい。

この仕組みであれば、乗客にとっても不都合はなく、しかも利便性が向上しているのだから、ICカードへの移行がかなり進むだろう。

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