広島空港は中国・四国の基幹空港
インバウンドの波は東京・関西から全国に広がってきていますが、航空市場にも大きな変化をもたらしています。地方四市と呼ばれる札幌・仙台・広島・福岡の航空ネットワークの広がりを4回シリーズで追っていきます。

第3回は、中国・四国の中心である広島です。広島県には世界遺産の原爆ドームや厳島神社がありますし、しまなみ海道はサイクリストに人気です。県外では道後温泉や出雲大社へのアクセスも良好です。観光資源は豊富な中国・四国地方ですが、航空路線の現状はどうなっているでしょうか?(2018年冬ダイヤ)



シンガポール路線で国際空港の体面を保つ
広島空港の国際線ネットワークは6都市(うち1都市は経由便のみ)です。中国本土には直行便が大連・上海に加えて、北京には経由便が飛んでいます。それに加えて、台北・香港・シンガポールに路線があります。
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シンガポールだけとはいえ、東南アジアにも直行便が飛んでいるので国際空港としての体面は保たれていると言えるでしょう。

便数は3年前よりも縮小

訪日旅行のブーム初期である2015年夏ダイヤと比較して、ネットワークの変化を見てみましょう。当時の路線は、北京(経由便)・大連・成都・上海・台北・香港の6都市でした。

2015年からは成都が運休となり、シンガポールが新設されました。新設が中距離国際線なので、ネットワークとしては拡大したと評価できます。

便数を見ると、中国は週当たりで合計19便から11便に縮小、台北は9便から7便に縮小、香港は2便から3便に拡大、シンガポールは週3便が新設となっています。合計では週30便から24便へと減ってしまいました

広域アクセスを改善し、集客エリアを広げる必要がある
この原因として、関空や福岡に旅客需要を吸い取られている可能性があります。この2空港はネットワークの拡充も著しく、便数も急増しています。

広島自体が目的の人は広島空港を使いますが、周辺へ向かう人は利便性の高い関空や福岡から入国するのが合理的です。アウトバウンドにしても、広島市内の旅行会社が関空発の海外旅行ツアーを販売している状態です。

広島空港が今後、利用を拡大していくためには、中国・四国広域へのアクセスを改善させることで、より幅広いエリアの旅客を取り込むことが必要です。
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