クリスマス・恵方巻と続くフードロスが発生
クリスマスケーキが大量に売れ残り、廃棄されたという記事が話題になりました。(クリスマスケーキ 大量廃棄の実態

フードロス(食品廃棄)は食べ物を粗末にしているということで、批判的に語られます。今回は、フードロスが発生している原因について、簡単な計算を使って考えてみましょう。
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実は、廃棄を前提とした方が儲かる
企業にとっても廃棄は無駄なので極力なくしたいはずですなのですが、実は、あえて余分に仕入れているのかもしれません。廃棄を前提として大量仕入れしたほうが儲かることがあるのか、次の状況を使って計算してみましょう。

状況を簡単にするために、原価を500円、売値を2000円とします。そして、たくさん売れるケースと、あまり売れないケースがランダムに発生するとしましょう。

ケース1(確率50%):100個売れる
ケース2(確率50%):150個売れる

このとき、企業は利益を最大にするために何個仕入れるでしょうか?

確実に廃棄が出ないようにするならば、仕入れは100個です。このとき、利益はかならず
売上-費用=100個*2000円-100個*500円=150000円です。

では、たくさん売れる場合に備えて、150個仕入れたらどうでしょう。このときは、ケースごとに利益が変わりますので期待値を取ります。

売上-費用=0.5*(150個*2000円)+0.5*(100個*2000円)-150個*500円=175000円です。

この計算からわかることは、売り切れが発生しないようにたくさん仕入れておくことが、儲けにつながるということです。

結局のことろ、フードロスが発生する原因は、需要を正確に読めないところにあります。売れる個数が分かっているのであれば、その分だけ仕入れればいいわけですから。

では、どうすればフードロスを減らせるのか?
営利企業に(もったいないから廃棄を出すななどと)倫理的なことを訴えても無駄ですから、別の方法を考えなければなりません。

過去の売り上げデータを使って、統計的に需要量を推定することができるようになりつつあります。ですから、AIを使って需要予測の精度を高めていけば、無駄な仕入れとそれによるフードロスは発生しにくくなるものと考えられます。
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