前日比マイナス0.3%で買い入れ確率大
日銀のETF買い入れは、TOPIXが前日よりも一定以上下がったときに実施されるといわれていますが、権利落ちで株価が下落した場合でも買い入れはあるのでしょうか?日銀は量的金融緩和の一環として、ETFを通じて年間6兆円程度の株式を買い入れています。この買い入れは、株価が前日よりも下がったときに行われる確率が高いのですが、前もって決められたラインがあるわけではありません。
「日経予測ドットコム」さんが過去の事例から求めた買い入れ確率は下のようになっています。

前場の株価が前日比で0.3%以上下げると買い入れ確率は3/4ほど、0.45%以上下げるとほぼ確実になっています。
実質下げなくても、ETF買い入れ
2018年9月26日は、3月期決算企業の中間配当の権利落ち日でした。この日の前場の下げ幅は0.70%でしたが、このうち0.67%は権利落ち分です。なので、実質的な下げは0.03%です。もし、日銀が権利落ち分を考慮しているのであれば、買い入れは行われないレベルですが、実際には703億円の買い入れがおこなわれました。
このことから、日銀は権利落ちを除いた実質的な下げではなく、実際の下げに連動して買い入れをしている可能性が高いことが分かりました。日銀トレードをしている方も多いかと思いますが、ETF買い入れパターンを把握して相場で勝っていきましょう。