学振に採択されるメリット
以前書いた「学振をとるために修士ですべきこと」の閲覧数が多かったので、やはり院生にとっては関心がある話だったのだと思います。筆者自身、応募前はノウハウをあさっていましたから、そこはよく分かります。

提出に向けてラストスパートをかけているところだと思いますが、モチベーションを上げるために、学振に採択された後にどのような良いことがあるかについてまとめます。

2回に分けて書きますが、今回は金銭的なメリットについて、次回は学振というステータスのメリットについてです。


大学外での活動を充実できる
承知の通り、年間240万円の給料と100万円程度の研究費を受け取ることができます。筆者が自身の経験を振り返って、具体的に何ができるようになるかについてお話しします。

経済学の院生だった筆者にとっては、研究室内での仕事にはあまり経費が掛かりませんでした。それに、ソフトウェアや教科書については指導教員であった文世一先生に用意していただきましたので(ありがとうございました。)、自費で負担する必要はありませんでした。

なので、学振の資金は主に大学外での活動に充てることができました。学会発表と海外への短期滞在です。

毎年の学会発表
海外の学会に参加するためには、アジアで15万円、欧米では30万円ほど必要です。この資金を自分で出せるようになるのは大きいです。

今時の研究者は国際誌への投稿が必須ですので、自ずと研究者間のネットワークもインターナショナルになります。国際学会に参加して、最先端の研究動向を知ることができたのは非常に有意義でした。

また、ジャーナルの編集者も参加していますので、顔見知りになれば採択の方針も教えてもらえますし、業績を増やすための手がかりも得られます。

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著名大学での短期滞在
資金に余裕があった年は、海外の大学に短期滞在もしました。筆者の専攻は交通経済学なのですが、この分野で権威ある"Vrije Universiteit Amsterdam"で2ヶ月間研究に専念しました。

トップジャーナルに論文を多数掲載している先生方とのディスカッションは刺激的でした。また、そのような方と知り合いになることができたのも貴重でした。今後、共同で研究するチャンスも大きくなります。

院生同士の付き合いも楽しいものでした。ルームシェアで住んでいたのでニュージーランド人やスペイン人と同室だったのですが、出身国の経済状況について議論することができました。
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この時に知り合った方々とは、今でもFacebookでつながっていますし、学会でもお会いします。

まとめ
100万円あれば何ができるのかという観点で書いてみました。筆者にとっては、「海外での経験を積んだこと」「研究者間のネットワークを築くことができたこと」の2点が大きなメリットでした。

次回は、学振というステータスが持つ効果について書く予定です。

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