ESG投資とは
投資家にも倫理的な責任が求められるようになり、環境(Environment)・社会(Social)・統治(Governance)に配慮するESG投資が広まっています。これによって、環境を破壊する企業は資金調達が難しくなり、対応をせまられています。

3行要約
・投資家は社会的な責任を負う
・環境や社会に悪影響を及ぼす事業には投資できない
・企業は収益性だけでなく、社会的な貢献についても投資家にアピールが必要



資金調達をできなくなった石炭火力
2018年4月26日の日経新聞で、「日本生命保険は・・・一方で気候変動への影響を踏まえ、石炭火力発電所の建設プロジェクト向け融資について、新規停止を検討中と明らかにした。」と報道されました。そして、これと呼応する形で4月28日に同じく日経新聞から「Jパワー、石炭火力建て替え断念」という記事が出ています。

このように、投資家のESGに対する意識の向上が、実際に企業活動を変えるようになっています。石炭火力のCO2排出量は天然ガスの2倍にも上りますので、環境に責任を負う投資家は投資することができません。
発電によるCO2
出典:電力中央研究所、電源別のライフサイクルCO2排出量、2010年

社会に貢献できる企業だけが資金を得られる時代に
かつて、投資家は最も高い収益が見込まれるところに出資するのが当然だと考えられていました。しかし、これでは環境や社会に悪影響を与える活動を助長することになりかねません。金融界はリーマンショック時に政府の救済を受けていますので、金儲け一辺倒の姿勢では世の中の理解を得ることができません

そこで、社会的な責任の一環として、ESG投資が注目されるようになります。その投資によって世の中が良くなることが求められるようになったのです。

なので、社会に悪影響を与えるとされている産業は資金を得ることが難しくなりました、上で紹介した石炭火力だけではなく、タバコ・銃・武器などがESG投資の対象外となっています。

逆に、人材育成に積極的であるとか、貧困の解決を目指しているとか、マイノリティー(女性・少数民族・LGBT・障碍者など)に配慮しているといった企業は資金を調達しやすくなりました。

新しい時代においては、収益性だけでなくその事業がどのように社会に貢献するのかまで投資家に説明することが必要になりました。


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